チャレンジ!サイエンス2010

サマースクール2010では、中学生に対して新理数生企画による科学実験ブースの出展を行うチャレンジ!サイエンスを実施しました。

知恵の輪と数学〜抜いてまえ!その輪ゴム!!〜

遊びの中の数学ということで、紙をひねるだけで簡単にできる『メビウスの帯』や輪ゴムと針金で作った『知恵の輪』を用いた教室をひらきました。巨大メビウスの帯の中に入ったり、1人1人手製で作った帯に線を引いて切ったり、また、実際に知恵の輪に触れて解いたり直したりすることで、普段の学校の授業ではあまりしない見方(位相的な見方)を遊びの中から学んでもらいました。

   

   

見えないものを身近に感じてみよう〜大気圧〜

圧力に関する勉強の一部、大気圧を勉強しました。普段は天気にしか使わないようなものだけれど、身近なものを題材にして実験を行いました。何気なくやっている行為を理科的に説明するのは難しいと感じました。それでも生徒たちは真剣に話を聞いてくれて、実験では競争したり他の人を応援したりして、みんな楽しんで学んでくれたと思います。

   

   

教員によるチャレンジ!サイエンス

講演:離ればなれになろう!

講師:奈良教育大学 花木良
「キミと友人はヒモの手錠によって結ばれてしまいました。知恵を振り絞って、友人と離ればなれになろう」という問題を考えました。なかなか離ればなれになれない生徒もいましたが、最後はみんな離ればなれになることができました。そして、この問題は、学校では経験できない数学の世界であるトポロジー(特に結び目理論,空間グラフ理論)の問題であること、最近ではDNAや狂牛病とも関連していることを紹介し、数学の有用性を伝えました。

   

   

講演:おいしいお魚の解剖

講師:奈良教育大学 石田正樹
魚の解剖というと、生きているフナかコイを思い浮かべる方も多いか とおもいますが、今回は魚屋さんで売っている“おいしいお魚の解剖”を行いました。魚はヒトと同様に、背骨をもった生き物です。この背骨の中には体の動きを制御する神経が備わっており、また、内臓もヒトと比較的に似通った構造をしています。魚の解剖を通して、魚の特徴や各器官のもつ役割、ヒトとは異なるところを考えてみました。

   

   

講演:結晶の形態学 ― 雪の六花の秘密

講師:奈良教育大学 常田琢
雪の結晶が六角形になることはよく知られていますが、気象条件によっては板状、針状、砲弾型など多様な形の結晶が生じます。どの雪も材質はただの氷なのに、どうしてこのような違いが生まれるのでしょうか? その答えは水の特殊な物性と複雑な成長過程にあります。今回のチャレンジサイエンスでは、雪の成長過程を顕微鏡で観察して形の法則を考えました。