理数教育研究センターは、高エネルギー加速器研究機構(KEK)との共催で、高校生を対象とした素粒子サイエンスキャンプ「Belle Plus(ベルプリュス)」を開催しました。このキャンプは、KEKのBelle実験で実際に行われている最先端の研究活動を高校生に体験してもらうことを目的として、平成18年度より実施しています。10回目となる今回のキャンプには、全国から集まった高校生18名が参加しました。

キャンプの中核となる実習では、Belle実験で使用されている粒子測定器や実験データなどを活用した以下の3つの課題を実施しました。
・Belleの実験データの中から粒子を探索する研究
・宇宙線(ミュー粒子)の速度を測定する研究
・ Belle実験で観測可能な現象の理論的研究

また、キャンプでは実習を行うだけでなく、実習結果をまとめて考察を加え、それらを発表する時間を設けています。最終日に行われた発表会では、それぞれの発表に対して高校生が質問を投げかけ合う場面もあり、研究者さながらの活発な議論が交わされました。
この他にも、素粒子物理学の講義や実験実習、施設見学やサイエンスカフェ、懇親会を実施しました。

キャンプ参加者からは、「世の中の現象を素粒子という基準で捉えて考えるということができるようになった」、「高校物理で学ぶことが、素粒子実験の際にも応用されていることがわかり、今まで以上に物理の勉強をがんばる必要があると思った」、「質問や発表を積極的にできるようになった。他の人の意見は大切だと思った」といった感想が寄せられました。

本センターの片岡佐知子特任准教授は、実行委員長としてキャンプの企画・運営に携わるとともに、実習の指導にあたりました(写真)。
本学からは大学院生3名がTAとして参加し、高校生を指導しました。また、施設見学の引率や、キャンプ初日の懇親会やキャンプ2日目の実験実習を企画・担当しました (写真)。

なお、奈良教育大学と高エネルギー加速器研究機構は、教育及び研究成果の社会還元の推進を目的として、2012年6月に連携協定を締結しました。Belle Plusは連携協定の主要プロジェクトの一つとして実施しています。


コース別実習「Belleの実験データの中から粒子を探索する研究」で指導する片岡特任准教授 。


実習の指導にあたる本学の学生TA。


施設見学の様子。

<参考>
Belle Plus (ベルプリュス):http://belle.kek.jp/b-camp/
Belle実験グループ:http://belle.kek.jp/welcome/
Belle II 実験グループ:http://belle2pb.kek.jp/
高エネルギー加速器研究機構:https://www.kek.jp/ja//


7月28日(木)に物理学実験室にて2班がサマースクール2016イン曽爾のプレビュー発表会を実施しました。

  


7月19日(火)にR5-212にて1・3班(数学班)がサマースクール2016イン曽爾のプレビュー発表会を実施しました。

  


5月26日(木)に、「サマースクール2016 イン 曽爾」の説明会を実施し、班分けをしました。各班で企画・立案した出し物を、8月27日(土)〜28日(日)のサマースクール2016イン曽爾で実施します。各班の班長は6月17日(金)迄に企画書を提出して下さい。

  


平成28年5月13日に奈良高校SSH関連の実験授業として「SSP理科 奈良教育大学での実験研修への参加」を、奈良高校SSP理科の生徒約25名を対象に、石田正樹教授が実施しました。最初にサイエンスライティングに関する授業を1時間程行い、10分程度の休憩後に、ゾウリムシの生殖とそれに伴う核の形態変化に関する授業を30分程行った。そして最後に、ゾウリムシにおける有性生殖過程や無性生殖過程の核の形態変化を蛍光顕微鏡観察により行った。5人グループの5つの班に分かれて、3台の蛍光顕微鏡を順次交代で観察してもらった。 実験の内容としては、これまでに報告されている無性生殖過程の模式図を検証する実験であるが、核形態の違いを写真としてデータをとりながら、どのような順番でこのような変化が生じているのかを考えさせる授業である。あらかじめ私が用意した写真を分類させながら、生徒が観察、スマートフォンのカメラ機能を利用してデータを取っていく。この実験結果に関しては、1950年代に模式図が描かれており、一応の答えが存在するが、現代の技術でこれを検証してみるという内容である。実際には、当時謎とされた核の形態変化を包含しているが、この謎の現象は、生徒が自主的にものを考えて考察をすすめれば、あるいは、追加の実験を加えれば、新しい発見につながる内容である。実験中は蛍光顕微鏡で青い蛍光をみて喜んでいる姿が印象的であった。積極性の高い生徒たちであり、授業が済んだ後に、実験室を見学にくる生徒もおり、非常に有意義な取り組みとなった。

  

  


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