8月9日(金)に地学実験室にてサマースクール2019イン曽爾の全体プレビュー発表会を実施しました。

  

  


8月5日(月)、6 日(火)の2日間に、奈良県五條市教育委員会との連携のもと、五條小学校を会場とした「第4回サイエンス・スクールin 五條」を開催しました。
この活動は、理科や数学(算数)の専門家による様々な実験・演習や体験活動を通し、児童・生徒の理科や数学(算数)に関する興味・関心を高める事や現職教員の方々の参加によって普段の学校での実験授業の参考にしてもらい、授業力の向上を図ることを目的としています。会場の五條小学校の教室では、子供たちの真剣なまなざしと歓声に包まれました。

  

  

題目:一刀切り図形を作ろう!
講師:伊藤直治教授・高橋 亮准教授
一刀切りとは、1枚の紙を折って、1回だけハサミで直線に切って、色々な図形を切り出す遊びのことで、数学的にも興味深い問題です。一刀切りで,どのような形を切り出せるか考えながら江戸時代の一刀切り問題に挑戦して貰いました。さらに、一刀切りで様々な図形を切り出して、オリジナル作品を作成しました。

  

   

題目:チリメンモンスターをさがせ!
講師:藤井智康教授
海の環境と生態系について考えるための一つの方法として、「チリメンモンスターをさがせ!」を行いました。海の中にいる魚の稚魚(仔魚)などを普段、食事で食べている「ちりめん」の中からさがし、食物連鎖について考え、どの生き物がいなくなっても海の環境は良くならず、我々の食生活にも大きな影響を及ぼす可能性があることを一緒に考えました。子どもたちは、真剣にチリメンモンスターをさがし、見つけたモンスターを同定(分類)していました。また最近、全世界で問題となっているマイクロプラスチックなどの海洋汚染の問題などについて考え、食生活を通じて人間の健康にも影響を及ぼす可能性があることについても一緒に考えました。

  

  

題目:題名:液体? 固体? なぞのダイラタンシー
講師:常田琢准教授
片栗粉と水を混ぜた「ダイラタント流体」は力学的に面白い特徴を持っており、基本的には水のように流れますが、急に強い力を加えると堅くなって変形に抵抗します。自分の手でダイラタント流体を握ってみたり、箸でつまんでみたり、「水風船」を作ってみたり、様々な実験を通してその性質を体験してもらいました。顕微鏡で観察すると、ダイラタント流体の中には片栗粉の粒子がぎっしり詰まっています。それを観察した上で、「液体」と「固体」の区別とは何か、どんな時に変化が起きるのかを考えました。最後におまけとして、タライに入れたダイラタント流体で水上歩行に挑戦してみました。

  

  

題目:プラネタリウムを作ろう
講師:信川正順准教授
星は夜しか見えません。そこで、プラネタリウムドームを使って、学校の中でいろんな星や星座を観測しました。また、自分でプラネタリウムを作り、星を映し出す方法を学びました。作ったプラネタリウムを実際に使った星空の観測も行いました。

  

  


理数教育研究センターは、高エネルギー加速器研究機構(KEK)との共催で、高校生を対象とした素粒子サイエンスキャンプ「Belle Plus(ベルプリュス)」を開催しました。このキャンプは、KEKのBelle実験で実際に行われている最先端の研究活動を高校生に体験してもらうことを目的として、平成18年度より実施しています。13回目となる今回のキャンプには、北海道から沖縄までの全国各地、さらにイギリスからの参加もあり、合計24名の高校生が集いました。

本センターの片岡佐知子特任准教授は、実行委員長としてキャンプの企画・運営に携わるとともに、実習の指導にあたりました(写真1)。

キャンプの中核となる実習では、Belle実験で使用されている粒子測定器や実験データなどを活用した以下の4つの課題を実施しました。
・Belleの実験データの中から粒子を探索する研究
・宇宙線(ミュー粒子)の速度を測定する研究
・自作したワイヤーチェンバーを用いて宇宙線の降り注ぐ角度を測定する研究
・Belle実験で観測可能な現象の理論的研究

また、キャンプでは実習を行うだけでなく、実習結果をまとめて考察を加え、それらを発表する時間を設けています。最終日に行われた発表会では、それぞれの発表に対して高校生が質問を投げかけ合う場面もあり、研究者さながらの活発な議論が交わされました。
この他にも、素粒子物理学の講義や施設見学(写真2)やサイエンスカフェ、懇親会を実施しました。
また、本学大学院の修了生が参加し、霧箱の実験実習を指導しました(写真3)。
アンケートでは「素粒子物理学がどんなものか見通すことができて良かった。今まで断片的にあった知識がつながった」、「自分の考えを周りに伝えて議論することの大切さを学んだ」といった感想が述べられていました。

閉会式では、2008年ノーベル物理学賞受賞者で、高エネルギー加速器研究機構栄誉教授の小林誠教授が、サプライズで登場して下さり、高校生から大きな歓声が上がっていました。また、小林教授から高校生一人一人に修了書が手渡されました。高校生からは「とても貴重な経験で忘れられない思い出になった」といった感想が寄せられました。

なお、奈良教育大学と高エネルギー加速器研究機構は、教育及び研究成果の社会還元の推進を目的として、2012年6月に連携協定を締結しました。Belle Plusは連携協定の主要プロジェクトの一つとして実施しています。


(写真1)実習の様子


(写真2)SuperKEKB加速器の見学


(写真3)本学卒業生による実験実習

<参考>
Belle Plus (ベルプリュス):http://belle.kek.jp/b-camp/
Belle実験グループ:http://belle.kek.jp/welcome/
Belle II 実験グループ:http://belle2pb.kek.jp/
高エネルギー加速器研究機構:https://www.kek.jp/ja//


7月19日(金)に4班がアドバンスト・サイエンス・ラボにてサマースクール2019イン曽爾のプレビュー発表会を実施しました。

 


本学と奈良県立教育研究所が連携して推進する「サイエンスチームなら」は、県内の中高生が取り組む課題研究を支援する事業です。この活動の一環として、7月17日(水)に、奈良県立郡山高等学校の竹原なおみ教諭と生徒 8 名に対し、石田正樹教授が研究指導を行いました。

郡山高校では「グリーンヒドラ(学名: Hydra viridissima)の出芽(光の波長の違いに よる変化)」という研究テーマのもと、ヒドラ出芽の頻度がどのような環境条件で変化するのかを確かめる実験を模索している。石田教授は、実験条件や、実験方法、データ解析に関する助言・提案を行ないました。

サイエンスチームなら ホームページ
http://www.nps.ed.jp/nara-c/gakushi/kyoukakyouikubu/ScienceTeamNara/index.html

※本事業は、奈良教育大学 平成31年度学長裁量経費「奈良県の中高生による科学研究実践活動支援プロジェクト」の助成を受けています。

 


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