奈良高校SSP理科 奈良教育大学での実験研修(平成29年9月14日)

平成29年9月14日(木)に奈良高校SSH関連の実験授業として、「SSP理科 奈良教育大学での実験研修への参加」を奈良高校SSP理科の生徒21名を対象に、石田正樹教授が実施しました。研修では、サイエンスライティングに関する授業を最初の1時間程行い、10分程度の休憩後に、ゾウリムシの生殖とそれに伴う核の形態変化に関する授業を30分程行いました。そして最後に、ゾウリムシにおける有性生殖過程や無性生殖過程の核の形態変化を蛍光顕微鏡観察により行いました。4人グループの5つの班に分かれて、3台の蛍光顕微鏡を順次交代で観察してもらいました。実験の内容としては、これまでに報告されている無性生殖過程の模式図を検証する実験ですが、核形態の違いを写真としてデータをとりながら、どのような順番でこのような変化が生じているのかを考えさせる授業です。あらかじめ石田教授が用意した写真を分類させながら、生徒が観察、スマートフォンのカメラ機能を利用してデータを取っていきます。この実験結果に関しては、1950年代に模式図が描かれており、一応の答えが存在しますが、現代の技術でこれを検証してみるという内容です。実際には、当時謎とされた核の形態変化を包含していますが、この謎の現象は、生徒が自主的にものを考えて考察をすすめれば、あるいは、追加の実験を加えれば、新しい発見につながる内容です。実験中は蛍光顕微鏡で青い蛍光をみて喜んでいる姿が印象的でした。授業が済んだ後に、実験室において、細胞培養法の指導を行い、研究課題である「音刺激に対するゾウリムシ行動の変化」に関して質問を受けました。ゾウリムシの音刺激に対する行動解析を行う際のヒントとして、細胞内電位の変化に伴う繊毛運動の変化について解説をし、刺激受容から予測される行動変化を学生間で議論するよう指導しました。非常に有意義な取り組みとなりました。